116:スマホ時代を憂う…(?)

寒い…
ほんの…この前まで「暑い暑いっ」と騒いでいた自分がバカみたいだ。
みなさま、季節の変わりめは風邪をひきやすいので注意しませう…。


さて今回は、あるスジから「スマートフォンとかiPhoneとか流行ってるけど、ナニがどうでドレがなんだかよくわからないっ」という質問があり、このブログのネタも無くて困っていたので、スマホとは?iPhoneとは?アンドロイドとは?〜を解りやすく説明していこうと思う。
もちろん「こういう話題」に疎い人向けなので間違った表現などがあるかもしれないが、なるべく解りやすくということでご容赦願いたい。

まず…iPhoneから…

iPhoneというのは、Apple社が一社で機体(iPhone)から中身のプログラム(iOS)などまでもを作っている「携帯電話」でスマートフォンの代名詞になっている。アプリケーションで他社が作ったものもあるが、一度Apple社に登録してからユーザーが購入するという形態をとっているために、大きくはApple社のものと考えてもらってもよい。簡単に言えば、iPhoneとはApple社の携帯電話である。

一方、「アンドロイド」というのはiPhone以外のスマートフォンの「中身のプログラム」のことで、このプログラムを開発しているGoogle社が無償で提供しているため、そのプログラムを日本のTOSHIBAやパナソニック、韓国のサムスンなどの機体を作るメーカーが自社の機体に入れて販売しているものだ。

「レグザフォン」や「ギャラクシーS」などはそれぞれの会社の機体名で中身は全てアンドロイドということになるわけだ。

パソコンで言えば「Windows」みたいなものである。Windowsが動くパソコンはいろんな会社から販売されているが、中身はみんなWindowsという図式に似ている。

ということで相対的に言うと…
「Apple」VS「TOSHIBA」「SAMSUNG」など ← 携帯メーカー名
「iPhone」VS「GALAXY S」「REGZAPhone」など ← 機体名
「iOS 」VS「アンドロイド」  ← 中身のプログラムなどの名前
となる。


分りやすく説明するために「自動車」に例えてみよう。ただ、いろんな社名を使うが個人的な意図はまったくないのでご理解を…。

自動車メーカー「ほんだ」は自社で車体もエンジンも作っている。一方、「とよた」「にっさん」「まつだ」「すばる」は車体は作っているが、エンジンは外国メーカーの「ぽるしぇ」のエンジンを使っている。

「ほんだ」は車体もエンジンも自社開発なので大変だけどその相性は抜群であり、車体とエンジンの開発を同時進行でできるし、最新のものを組み合わせた自動車を定期的に販売できる。また、オプションのタイヤやカーナビなども他社のものも一度自社で点検して相性を確認した後に「ほんだ」のお店で販売するために間違いがない。

「ぽるしぇ」はエンジンの設計図を無料配布しているので「とよた」「にっさん」などは開発費を削減できるが、設計図が届いてからの車開発となるためエンジンが最新とならないことも多く、相性もあまり良くないことも多い。オプションのタイヤやカーナビも「おーとばっくす」などの直営店ではない店から購入となるので相性は取付けてみないとわからない。
化けるとスゴい自動車になるが、使えない自動車になる危険性も孕んでいる…。

…という構図である。
まぁ、こう書くと「ほんだ」=「Apple」、「とよた」「にっさん」など=「TOSHIBA」「SHARP」など…とわかると思う。ちなみに「車」=「機体」、「エンジン」=「中身のプログラム」、「オプション」=「アプリケーション」となっている。
Appleがかなり良いように思うかもしれないが、他のいろいろな要因もあって、今のところその差はあまりないのでアンドロイドユーザーの方は怒らないように…。


次に…スマートフォンってなに?であるが、
iPhoneの発売で最近になって出てきたようなスマートフォンだが、実はかなり前から存在していた。
(写真はブラックベリー)
もともとスマートフォンで出来ることといえばデータ通信が主であり、電子メールやWebサイトの閲覧などが出来る携帯の小型PCに電話が付いているというものであった。

その頃の世界標準の携帯電話はというと基本的に電話ができるだけでその他の付加機能はほとんど必要とされていなかった。

しかし、その頃から日本の携帯電話だけは別のものと進化していった。
初めの頃は「ショートメール」ができるという機能がついた。電話だけでなく文章のやり取りができるという画期的ものだ。
ショートメールでは文字数制限が少ないし、他の携帯会社には送れないという不具合もあり、パソコンで使われている電子メールを使えるように進化した。

そして携帯電話の能力が上がってきたことも手伝って携帯用のwebサイトも観れるようになり、そのサイトもどんどん使い勝手がよくなってきた。天気やニュースも携帯電話で調べることができる。
それに加えてのカメラやビデオ撮影、テレビ視聴までもが携帯電話ひとつで可能なまでに進化していった。

一方、日本以外の国ではまだまだ携帯電話は電話だけ…。他のことをしたけりゃスマートフォンかモバイルPCで…というのが一般的であった。

そこにApple社は目をつけた。
スマートフォンでしか出来ないことも携帯電話に取込んでしまおうと。

世界のユーザーにiPhoneが普通のスマートフォンと違ったものに見えたのにはワケがある。
先に販売されていた「iPod」である。

iPodはオーディオプレーヤーとして世界で売れに売れていたので、iPodにいろいろな付加機能が付き始めたとき「これに電話機能がついたら…」と世界中のファンが思ったわけだ。

満を持して登場した「電話機能付きのiPod」はそれまでのiPodとは違って音楽だけでなくwebブラウザーやメーラーも付いており、「こりゃただの携帯電話付きiPodじゃないぞ!?スマートフォンだっ!」となったわけである。

これが「iPhone」である。

世界中(基本はアメリカ)の人達をターゲットにしていたために販売的には「携帯電話」であるが、その機能はまさに「スマートフォン」であった。
世界中のユーザーはびっくらこいたっ!
「何でも出来る携帯電話じゃないかっ!」

その頃の日本の携帯電話は「電話」と呼ばず「ケータイ」というモノに変わっていた。「携帯電話」と呼ぶにはあまりにも「付加機能」が充実しすぎており、電話機能よりもその他の機能を使うことが多くなったためである。
もちろん「初代iPhone」でできることなどの遥か先を行っており、「ケータイ」はスマートフォンより機能が充実しすぎていた。

それなのに日本人はiPhoneの日本販売…いわゆる「黒船襲来」に騒ぎだした。
自分たちが使っている「ケータイ」が優れているのに「スマートフォン」に騒いでいる世界に遅れてはならぬと騒ぎだしてしまった。

まぁ、一部のAppleファンやケータイで満足できない「パソコンおたく」などはiPhoneに飛びつく必要もあったであろう。
しかし、日本のメーカーが食いつくとは思わなかった。
要因は「アンドロイド」である。

Googleは前々から携帯電話にいろんな付加価値を与えようと自社で携帯電話用のソフトを開発していた。それが「アンドロイド」だ。
アンドロイドが最初にNOKIA(だったと思う…)に組込まれて販売されたときは、世界的には「すごい」という声も聞こえてきたが、日本ではまったく売れなかったように記憶している。

日本のメーカーが「うちでもすぐにスマートフォンを!」と思っても、iPhoneのプログラムを売ってもらえるわけもなく、ただのiPhoneの真似で作っても売れるわけもない。
そうなるとiPhoneの対抗馬で、スマートフォンのプログラムである「アンドロイド」を乗っけるのが一番手っ取り早い。それも「タダ」だし…。

しかし、その機体はナニを基準にするかというとやはり「iPhone」しかない。
日本はもとより世界中のメーカーが出すスマートフォンの機体は「iPhone 3G」で統一されてしまった。「いや、ウチは一番使い勝手のよいカタチを模索した結果であって、決してiPhoneの真似じゃないっ!」といくら言ってもそのカタチは「iPhone 3G」である。
(iPhone 3G)

その頃iPhoneは「iPhone 4」でカタチが変わっちゃったんで逆に目立っちゃってるし。

もともと日本は日本独自のケータイが出来上がっていたのだが、それを今更「世界標準」にしてしまったので、いわゆる携帯電話の「自由貿易」が起こってしまったわけだ。iPhoneと同じ土俵に乗ってしまったのである。ある意味後退なのに…。
日本での年間およそ4000万台弱という販売枠をわざわざiPhoneと同じ土俵で戦ってるわけだ。
「ケータイ」のままでiPhoneに負けないようにもっと付加機能のレベルを上げる手法でいけば良かったものを…。

ユーザーは正直である。
今までは携帯会社と携帯電話メーカーが作り上げた枠の中で、限られた範囲の模索…いわゆる「売り手主導」のケータイであったが、携帯会社とメーカーが自ら招いた「自由貿易」のおかげで世界中をひっくるめての買手市場になった。こうなると自分にあったメーカーや機能が充実したメーカーを選ぶようになる。

簡単に言えば、日本の携帯会社・メーカーは自らの手で顧客を手放したわけだ。

もともとアンドロイド使用により開発コストは抑えるということでケータイを開発するよりも安く提供できるはずであったのだが、iPhoneを売る権利を獲得したSoftBankとauにはAppleから販売台数のノルマがあるために利益そっちのけの格安で販売する必要があり、そのぶん日本の携帯メーカーのスマートフォン(アンドロイド)は売れない。ユーザーはもちろん安くて機能がいいものを選ぶ。

そこにきて、Apple社から最新の「iPhone 4S」がでた。中身も「iOS 5」になった。
自動車で例えれば、「ほんだ」の新車が最新の車体に最新のエンジンを積んだものだ。そのエンジンは前の車体(iPhone 3GSとiPhone 4)にも積むことができる。販売店には販売台数のノルマを課して「売れ!」と念を押している。
ライバルの「とよた」「にっさん」などは「ほんだ」よりも最高の車体を作っているのだが、如何せん「ぽるしぇ」のエンジンとの相性やオプションとの相性に問題がある。

自動車で分り辛いならガンダムで例えよう。
新型MSのゲルググに中佐になった赤い彗星シャアが乗っているのだ。もちろん専用機である。加えてシャア中佐は中尉時代のズゴックにも少尉時代のザクも乗れるのだ!
一方の連邦軍はというと「ガンダム」や「ガンタンク」「ガンキャノン」という優れたMSがあるがパイロットが「アムロ」だけだ。機種によっては操縦しづらいだろう。

…逆に分り辛いな…(汗)


まぁ、全部がこのような理由だとは言わないが、だいたいがこのような理由で日本の携帯メーカーが苦しんでいるわけである。
また、「ケータイ」と呼ばれていた従来型の携帯電話もまだ販売せざるを得ないこともメーカーを苦しめる原因となっている。

現在、日本の携帯メーカーが開発販売しているスマートフォンは、もとの「ケータイ」で出来たことを「iPhoneのようなもの」でできるようにしているのに過ぎない。「いやいや、ケータイで出来なかったこともたくさん増えましたよ」と言う意見もあるだろうが、それはそれぞれに入れ込んだ「ソフト」で出来ていることであって、基本的な部分は「ケータイ」と同じである。

iPhoneが売れるわけは何回も言うようだが、「機体開発」からそれを余すところなく使える「プログラム開発」、果てはソフトに至るまで「自社で管理」しているので相性が限りなく良く出来ているところにあると思う。
日本の携帯メーカーは機体だけの能力だけではiPhoneには太刀打ちできないのである。

docomoからもiPhoneを販売するというウワサも流れている(まぁ今のところマユツバですが…)。
携帯メーカーにしてみればもっともっと厳しい時代になるようである。
はてさて、日本のメーカーはどのような戦略を持っているのだろうか…。

ガンバレ、ニッポンっ! (でも私はiPhoneを使うけどね…)

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by tadapymac | 2011-11-27 00:40 | iPhone | Trackback | Comments(3)

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Commented by 千々石産 at 2011-11-28 18:39 x
携帯電話も電話とメールしか使っていない私でしたが
ここに来て、やっと「スマホ」の疑問が解決しました。

ウトイ人に分かってもらう為の説明って難しいですよね。
そして、素晴らしい!です。
この素人向けの説明のし方!ナイスです。
ありがとうございました。
感謝(^^)









Commented by 本田屋女将 at 2011-11-29 08:45 x
千々石産からのご紹介でおじゃましました。
よくぞここまでかみ砕いた説明をしてくださいました。
ありがとうございます。
身近でもスマホユーザーがじわじわと増殖しつつあり、
なにがいいのかな~?と思っていました。
自動車業界になぞらえたところは秀逸!!
Commented by kagisippo at 2011-11-30 10:41 x
はじめまして^^
「千々石産」よりこの記事のご紹介があり、閲覧させていただきました。 たいへんわかりやすい説明だと思いました。 
須磨帆さん どうなっていくのかな〜^^   いつか続編 読みたいです。

ちなみに私は、Macユーザーなので(職場ではwinですが)他の記事も興味ありありです。 またぜひおじゃまさせて下さい。 

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